社会保険労務士とは何者？仕事内容は？

　社会保険労務士（略して「社労士」や「労務士」と呼ばれることもあります。）という国家資格者をご存じですか。経営の三要素である「ヒト・モノ・カネ」の”ヒト”の部分をサポートをする労働・社会保険・人事労務の専門家です。社会保険労務士の仕事内容は社会保険労務士法という法律で大きく３種類に分かれており、1号業務・2号業務・3号業務と呼ばれています。また、専門的に行う１号業務と２号業務は業務の独占が認められており、社会保険労務士の専門性を発揮できる分野です。

社会保険労務士の仕事内容

１号業務　申請書類の作成業務

申請書類の作成

• 会社の新規設立に伴う加入手続き
• 従業員の入退社に関する手続き
• 社会保険や労働保険の保険料の算定
• 労災保険や健康保険の給付請求
• 助成金の申請書類作成など

申請書類の提出手続きの代行

• 労働基準監督署
• 公共職業安定所
• 年金事務所など

２号業務　帳簿書類の作成業務

帳簿書類の作成

• 就業規則
• 労働者名簿
• 賃金台帳など

３号業務　コンサルティング業務

相談・指導

• 労働時間管理
• セクハラやパワハラ問題
• 公的保険の相談

　社会保険労務士は個人から年金相談などの依頼を受けることもありますが、多くは中小企業と契約を結び、その企業の社員に関する手続きを行います。総務や人事の一部をアウトソーシング(外部委託)するイメージです。アウトソーシングすることにより、限られた人材を付加価値の高い業務に集中させ、組織のスリム化や仕事の効率化を図ります。

　現在、全国で約４３,０００人の社会保険労務士が登録、活躍しています。（２０２１年３月末日時点）自社の状況や目的に合った社会保険労務士を是非探してみてくださいね。

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